サイコーの通知表

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サイコーの通知表

サイコーノツウチヒョウ

1年生のときからずーっと通知表に「できる」とだけ書かれてフツーなことにコンプレックスを感じている朝陽(あさひ)も、「よくできる」がいっぱいの優等生の叶希(とき)も、体育以外は「もうすこし」ばっかりの大河(たいが)も、みーんな心の中では思っている。
「通知表なんて、ただの紙切れじゃん。あんなので、ぼくらの何がわかるの?」
「通知表があるから、よけいにやる気がなくなるんだ」
「あたしだって、通知表なんて、いらない!」
たしかに、そうだ。思えば通知表って何であるんだろ? あれを見たって、どこをどう直せば成績が上がるのかなんてわからないじゃないか!
そういえば朝陽のお父さんが言っていた。会社では、部下が上司の成績をつけることがあるんだって。
「ねえ、先生の通知表をつけようよ」
朝陽の一言から、クラス一丸となって担任のハシケン先生の通知表作りが始まった。でも、人に成績をつけるって、こんなに難しいことだったのか!?


ⒸJunko Kudo

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目次

1 ぼくの通知表
2 「ふつう」の証明書
3 通知表をつけよう!
4 体育の時間
5 相対評価と絶対評価
6 十才のゆめ発表会
7 ハシケン先生の反乱
8 通知表のない学校
9 大久保先生にインタビュー
10 先生の観察
11 ぼくの夢
12 通知表、発表します!

書誌情報

紙版

発売日

2021年03月04日

ISBN

9784065226759

判型

四六

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

178ページ

シリーズ

文学の扉

電子版

発売日

2021年03月03日

JDCN

06A0000000000290413K

著者紹介

著: 工藤 純子(クドウ ジュンコ)

東京都生まれ。2017年、『セカイの空がみえるまち』(講談社)で第3回児童ペン賞少年小説賞を受賞。おもな作品に、『となりの火星人』『あした、また学校で』(ともに講談社)、『てのひらに未来』(くもん出版)、「恋する和パティシエール」「プティ・パティシエール」シリーズ(ともにポプラ社)、「リトル・バレリーナ」シリーズ(学研プラス)、「ミラクル・キッチン」シリーズ(そうえん社)などがある。日本児童文学者協会会員。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。

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