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すこしずつの親友
スコシズツノシンユウ
- 作: 森埜 こみち
もしあなたが、ひりひりするような気持ちで孤独を感じたり、友だちを求めているとしたなら、それはあなたが若いということ。それが若さなのよ──。
「親友って、どうやったらつくれるの?」わたしの問いに、伯母さんは「すこしずつの親友なら、すぐにでも出会えるわよ」と答え、これまでの旅の話を始めます。旅の間ずっとまとわりついてきたネパールの少年、オーストラリアのウルル(エアーズロック)を訪ねたときの無愛想なガイド、インドで一緒に列車を待った寂しげな母娘、ロンドンで掏摸の少女たちから助けてくれたちょっとかっこわるかった男の人……。ほんの短い時間を過ごしただけなのに、なぜか心から離れない人たちのおもかげ。そんな「すこしずつの親友」との出会いが、いつかほんとうの親友へと繋がっていくのかもしれない……。
俳句に打ちこむ中学生たちを描いた『わたしの空と五・七・五』でちゅうでん児童文学賞を受賞。突発性難聴をわずらった少女の新たな一歩を追った『蝶の羽ばたき、その先へ』で日本児童文芸家協会賞、および日本児童文学者協会・長編児童文学新人賞を受賞。いま注目の児童文学作家が、友情をテーマに贈る最新作。
Ⓒ森埜こみち
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書誌情報
紙版
発売日
2022年06月23日
ISBN
9784065278635
判型
四六
価格
定価:1,485円(本体1,350円)
ページ数
160ページ
電子版
発売日
2022年06月22日
JDCN
06A0000000000505076R
著者紹介
岩手県生まれ、秋田県育ち、埼玉県在住。東京学芸大学教育学部特殊教育学科卒業。第19回ちゅうでん児童文学賞大賞を受賞した『わたしの空と五・七・五』(講談社)でデビュー。同作で第48回児童文芸新人賞を受賞。『蝶の羽ばたき、その先へ』(小峰書店)で、第17回日本児童文学者協会・長編児童文学新人賞、および第44回日本児童文芸家協会賞を受賞。おもな作品に『こんなときは!』(銀の鈴社)、『おはなしSDGs 飢餓をゼロに 走れトラック、ねがいをのせて!』(講談社)、『真昼のキョーフ』(共著・フレーベル館)などがある。