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世界の終わりのためのミステリ
セカイノオワリノタメノミステリ

「Q.人はなぜ謎に惹かれるのか?」
「A.知ることは、生きることとイコールだから」
人間の意識を半永久的に持続可能な人工身体にコピーしたヒューマノイド=〈カティス〉が生まれた近未来。
〈カティス〉の女性・ミチが目覚めると、世界から人類は消失していた。
搭載された〈安全機構〉により自殺はできず、誰もいない世界で孤独な時間を生き続けることに絶望していた彼女は、少年の姿をした〈カティス〉のアミと出会う。
〈人類消失の謎〉の解決を目指すと語る彼に誘われ、ミチは失われた人間の頃の記憶と永遠に続く時間を生き続ける意味を探す旅を始めるーーーー。
人類が消失した終末世界を、人類の残骸=ヒューマノイドのふたりが旅する、最果ての〈日常の謎〉。
日本推理作家協会賞受賞作家が、人間が〈生き続ける意味〉を問う終末旅行ミステリ!
ⒸYu Itsuki
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書誌情報
紙版
発売日
2023年06月28日
ISBN
9784065319314
判型
B6
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
256ページ
シリーズ
星海社FICTIONS
電子版
発売日
2023年06月27日
JDCN
06A0000000000685839C
著者紹介
著: 逸木 裕(イツキ ユウ)
小説家。1980年、東京都生まれ。第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、2016年に『虹を待つ彼女』(KADOKAWA)でデビュー。2022年には、のちに『五つの季節に探偵は』(KADOKAWA)に収録された「スケーターズ・ワルツ」で第75回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した。このほか著作に、『少女は夜を綴らない』(KADOKAWA)、『電気じかけのクジラは歌う』(講談社)などがある。
イラスト: 爽々(ソウソウ)
イラストレーター。書籍装画をメインに活躍している。逸木裕『空想クラブ』(KADOKAWA)のほか、装画を手がけた小説作品に『文学少女対数学少女』(ハヤカワ・ミステリ文庫/陸秋槎/訳=稲村文吾)、『警察庁ノマド調査官 朝倉真冬』シリーズ(鳴神響一/徳間文庫)など多数。