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氷の轍
コオリノワダチ
- 著: 桜木 紫乃

新たな刑事の名は、大門真由――
寒風吹きすさぶ釧路の海岸で他殺体が発見された。被害者は札幌の元タクシー運転手・滝川、八十歳。生涯独身で身寄りもなく、自宅からは北原白秋の詩集『白金之独楽(はっきんのこま)』が見つかる。先輩刑事の片桐とともに捜査にあたる真由は、孤独な老人が最後に縋ろうとした恋心を糸口に、事件を紐解いてゆく。
直木賞作家が放つ長編ミステリー、北海道警釧路方面本部シリーズ第2弾!
解説は本作をドラマ化した映画監督の瀧本智行氏!
24年5月から桜木紫乃、4作連続刊行! 第一弾『凍原』、第二弾『氷の轍』に続き、7月『起終点駅 ターミナル』、8月『霧』と続きます。
ⒸShino Sakuragi
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書誌情報
紙版
発売日
2024年06月14日
ISBN
9784065337844
判型
A6
価格
定価:913円(本体830円)
ページ数
416ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2024年06月14日
JDCN
06A0000000000792209H
初出
この作品は2019年12月に小学館文庫より刊行された『氷の轍 北海道警釧路方面本部刑事第一課・大門真由』を加筆修正し改題したものです。
著者紹介
1965年北海道釧路市生まれ。2002年「雪虫」でオール讀物新人賞を受賞し、2007年同作を収録した単行本『氷平線』でデビュー。2013年『ラブレス』で島清恋愛文学賞、『ホテルローヤル』で直木賞、2020年『家族じまい』で中央公論文芸賞を受賞。ほかの著書に『凍原』『硝子の葦』『起終点駅』『霧』『裸の華』『ふたりぐらし』『緋の河』『ヒロイン』『谷から来た女』など。