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人でなしの櫻
ヒトデナシノサクラ
- 著: 遠田 潤子

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村山由佳氏 絶賛
ラストの情景はぴたりと見事に着地が決まって、これしかないという美しさだ。
ひとは、こういうカタルシスを覚えたくて物語を読むのだろう。
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凄絶な愛の物語。
父が壊した女。それでも俺は、あの女が描きたい――。
【内容紹介】
若き日本画家・竹井清秀は、病で死が迫っていた。
ある晩、緊急事態が起きたと連絡を受け、
絶縁していた天才料理人の父・康則のマンションへ向かう。
目の当たりにしたのは、父の死体。
そして、全裸の少女。
彼女は、康則によって十一年間ここに閉じ込められていた――。
芸術と愛、その極限に迫る圧巻の衝撃作。
ⒸJunko Toda
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書誌情報
紙版
発売日
2024年04月12日
ISBN
9784065351390
判型
A6
価格
定価:902円(本体820円)
ページ数
330ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2024年04月12日
JDCN
06A0000000000770924H
初出
本書は2022年3月、小社より単行本として刊行されました。
著者紹介
1966年大阪府生まれ。2009年『月桃夜』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。’12年『アンチェルの蝶』で大藪春彦賞候補に。’16年『雪の鉄樹』で「本の雑誌が選ぶ2016年度文庫ベストテン」第1位に。’17年『冬雷』で第1回未来屋小説大賞を受賞。同年『オブリヴィオン』で「本の雑誌2017年度ノンジャンルのベスト10」第1位に。’18年『冬雷』で日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門候補に。’20年『銀花の蔵』が直木賞の候補作となる。他の著書に、『緑陰深きところ』『イオカステの揺籃』『邂逅の滝』など。