雫峠

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電子あり

雫峠

シズクトウゲ

文芸(単行本)

神山藩が舞台の『高瀬庄左衛門御留書』『黛家の兄弟』『霜月記』に連なる最新作。

国を棄てるかもしれぬ。
だが俺が知らぬ顔したら、義妹は死ぬ。

武士の理にあらがった二人の逃避行を描く表題作を含む、
四季薫る神山の原風景と、そこに生きる人々の気品が漂う作品集。

山本周五郎賞作家が織りなす、色とりどりの神山のすがた。
「半夏生」
国の堤を支える父と弟。彼らの背中は清く大きかった。
「江戸紫」
藩主の病が招く騒擾を防ぐ妙案はいかに。
「華の面」
能を通じて思い知る、同い年の藩主の覚悟。
「白い檻」
神山の厳冬。流刑先での斬り合いに漂う哀愁。
「柳しぐれ」
町を駆ける盗人の、一世一代の大仕事。
「雫峠」
神山を出ると決めた、二人の間に芽生えた思い。

~「神山藩シリーズ」とは~
架空の藩「神山藩」を舞台とした砂原浩太朗の時代小説シリーズ。それぞれ主人公も年代も違うので続き物ではないが、統一された世界観で物語が紡がれる。


ⒸKotaro Sunahara

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書誌情報

紙版

発売日

2025年01月22日

ISBN

9784065378540

判型

四六変型

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

224ページ

電子版

発売日

2025年01月21日

JDCN

06A0000000000858220V

初出

すべて「小説現代」|「半夏生」…2023年11月号、「江戸紫」…2024年5&6月合併号、「華の面」…2024年3月号、「白い檻」…2024年1&2月合併号、「柳しぐれ」…2024年7月号、「雫峠」…2024年10月号。

著者紹介

著: 砂原 浩太朗(スナハラ コウタロウ)

1969年生まれ、兵庫県神戸市出身。早稲田大学第一文学部卒業。出版社勤務を経て、フリーのライター・編集・校正者に。2016年「いのちがけ」で第2回「決戦!小説大賞」を受賞。2021年『高瀬庄左衛門御留書』で第34回山本周五郎賞・第165回直木賞候補。また同作にて第9回野村胡堂文学賞・第15回舟橋聖一文学賞・第11回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞、「本の雑誌」2021年上半期ベスト10第1位に選出。2022年『黛家の兄弟』で第35回山本周五郎賞を受賞。他の著書に『いのちがけ 加賀百万石の礎』『霜月記』『藩邸差配役日日控』『夜露がたり』『浅草寺子屋よろず暦』『冬と瓦礫』などがある。

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