
キャラクター小説の作り方
キャラクターショウセツノツクリカタ
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物語の舞台や登場人物をどう設定するか。 オリジナリティ、「おもしろさ」とは何か。みるみる書ける小説入門! これは実用的な小説入門書であり、本気の文芸批評です。 登場人物をどう決めるか。作品世界をどう作るか。オリジナリティとは何だろう。 新しい文学が現れつつある今、もっとも注目される評論家/小説家が、誰でも書けるメソッドを教える。 ジュニア小説、ゲーム小説だけでなく、純文学、ミステリー、まんが、アニメ、映画まで応用できる! ●キャラクター小説とは何か ●キャラクターとはパターンの組み合わせである ●架空の「私」の作り方について ●物語はたった一つの終わりに向かっていくわけではないことについて ●お話の法則を探せ ●「千と千尋の神隠し」におけるお話の法則 ●「世界観」とはズレた日常である ●世界観の細部に神は宿る ●近代文学とはキャラクター小説であった ●「私」になる手段としての文学 小説家になることが「私探し」と密接に結びついてしまったのは、この国の「文学」が大なり小なり「私小説」という伝統の上に成り立っているからです。 そして、小説家志望者たちが小説家にうまくなれないのは、「私探し」と「小説を書く」という行為をうまく区別できないからのように思えます。 本書はひとまず「私探し」の方は置いておいて下さい、というところから始めます。そのために「私探し」という問題に皆さんが足をすくわれずに済む小説形式を例に、その創作のノウハウについてあたかも受験参考書のように講義します。いや、自分が書きたいのは「私」についての小説だ、とおっしゃる方も少なくないでしょう。しかし、そういう場合も、あなた自身の「私」や、いわゆる「私小説」については、ひとまず脇に置いておいて下さい。だまされた、と思って。――(本書より)
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キャラクター小説の作り方
発売日:2013年10月25日
「ラノベ」も「文学」も、キャラクター小説である 「人は何故、小説家になりたいのか」「スニーカー文庫のカバーイラストは何故、アニメ絵か」「『オリジナリティが欠けている』とはどういうことか」……。全十二講に及ぶ挑発的な「ラノベ」=「キャラクター小説」の「作り方」を通じて、ゼロ年代の「文学」の可能性を追求した不滅の文学入門書、星海社新書に登場。補講「もう一度、キャラクターとは何かを考える」を書き下ろし。