
電子あり
完結
終戦のローレライ
シュウセンノローレライ
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1945年8月。日本。 敗け方を知らなかった国。 3賞制覇の傑作『亡国のイージス』から3年余、この沈黙は本作のためにあった。 戦争。 もはや原因も定かではなく、誰ひとり自信も確信も持てないまま、行われている戦争。 あらかじめ敗北という選択肢を持てなかった戦争。 茶番と括るには、あまりにも重すぎる戦争。 ――その潜水艦は、あてどない航海に出た。太平洋の魔女と恐れられた兵器“ローレライ”を求めて。「彼女」の歌声がもたらすものは、破滅か、それとも――
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最新刊情報
終戦のローレライ 全4冊合本版
発売日:2016年08月12日
昭和20年、日本が滅亡に瀕していた夏。崩壊したナチスドイツからもたらされた戦利潜水艦・伊507が、男たちの、国家の運命をねじ曲げてゆく。五島列島沖に沈む特殊兵器・ローレライとはなにか。終戦という歴史の分岐点を駆け抜けた魂の記録が、この国の現在を問い直す。第24回吉川英治文学新人賞を受賞し、映画化もされた大作が合本に!