霞町物語
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霞町物語

カスミチョウモノガタリ

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浅田次郎が初めて書いた、著者自身の感動の物語 会いにいきたい、あの日の君に。 輝かしい青春を、僕らはこの町で生きた。 霧はいよいよ深く、明子(はるこ)の髪を隈取る街灯をぼんぼりのように滲ませていた。 まったく唐突に、祖父の訓(おし)えをひとつ思い出した。その口ぶりを借りれば、「男てぇのは別れのセリフだけァ、惚れたとたんから決めてなきゃならねえ」のだそうだ。──「霞町物語」より

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霞町物語
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霞町物語

発売日:2000年11月15日

僕はこの町で学び、恋を覚えた かつて霞町と呼ばれた麻布界隈を舞台に、著者自身の青春を綴る傑作。 青山と麻布と六本木の台地に挟まれた谷間には、夜が更けるほどにみずみずしい霧が湧く。そこが僕らの故郷、霞町だ。あのころ僕らは大学受験を控えた高校生で、それでも恋に遊びにと、この町で輝かしい人生を精一杯生きていた。浅田次郎が初めて書いた、著者自身の甘くせつなくほろ苦い生活。感動の連作短編集。

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