だれも知らない小さな国 -コロボックル物語(1)-
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だれも知らない小さな国

ダレモシラナイチイサナクニ

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こぼしさまの話が伝わる小山は、ぼくのたいせつにしている、ひみつの場所だった。ある夏の日、ぼくはとうとう見た――小川を流れていく赤い運動ぐつの中で、小指ほどしかない小さな人たちが、ぼくに向かって、かわいい手をふっているのを! 日本ではじめての本格的ファンタジーの傑作。

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新イラスト版 コロボックル物語1 だれも知らない小さな国
最新刊情報

新イラスト版 コロボックル物語1 だれも知らない小さな国

発売日:2015年10月28日

 日本で初めての本格的ファンタジーとして、1959(昭和34年)の初版から読みつがれてきた傑作「コロボックル物語」シリーズ。毎日出版文化賞、国際アンデルセン国内賞も受賞しています。また、最近では人気作家の有川浩氏が、佐藤さとる氏公認で書くことになっている「続編」にも注目が集まっています。  このたび、「コロボックル物語」でデビューし、その挿絵を手がけてきた画家・村上勉氏が、画業50年を迎え、創作の集大成として、すべての挿絵を新たに描き下ろしました。  円熟したイラストとともに、手に取りやすいサイズで刊行する「新イラスト版 コロボックル物語」です。  小学校3年生のときだった。  もちの木をさがしにいったぼくは、こんもりした小山や杉林にかこまれた、三角形の平地をみつけた。小さないずみがわき、まっかなつばきの花のさく、どこかふしぎな感じのする場所だった。  --そして、とうとうぼくは見た。小川に流れていく赤いくつの中で、虫のようなものが動いているのを。  小指ほどしかない小さな人たちが、手をふっているのを!  ※小学5年以上漢字にルビつき

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