デラシネマ(1)
電子あり 完結

デラシネマ

デラシネマ

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昭和28年──戦争の傷跡がいたるところに残り、貧しさと夢が同居していた時代、人々は娯楽を映画に求めていた。観客動員数が十数億人という巨大産業は、一方でしきたりや格の重んじられる旧態然とした世界でもあった。そんな撮影所に紛れ込んだデラシネ(根無し草)二人、大部屋俳優の宮藤武晴(くどうたけはる)とフォース助監督の風間俊一郎(かざましゅんいちろう)は、映画界のてっぺんを目指すための一歩を踏み出した! 昭和28年。黄金時代の日本映画界で底辺からてっぺんを目指す2人の男がいた。日映撮影所に所属する大部屋俳優の宮藤武晴と助監督の風間俊一郎。撮影所の伝統と慣習に阻まれながらも、2人は「作り物」ではない「リアル」な映画づくりを目指す!

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デラシネマ(8) <完>
最新刊情報

デラシネマ(8) <完>

発売日:2012年12月21日

日映初のオールカラーをウリに、風間俊一郎・初監督作の撮影が始まった。主演の宮藤武晴と共に期待を胸に上京する俊一郎。だが、クセのある東京のスタッフ、技術の安定していないカラーフィルムと問題は多く、撮影は難航する。一方京都では、副所長・上条尚弓の不在中に、反改革の所長派が暗躍していた。――あの日の『約束』に手が届くのか?

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