
サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件
サムライトオロカモノアントウオリンパスジケン
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会社を私物化する経営者、粉飾に群がる闇の人脈、批判を潰される社員たち。オリンパス事件は「失われた20年」の日本そのものだ。マスメディアが無視する中、内部告発と極秘資料をもとに、著者がたった一人で追及した経済スキャンダルの全貌。第18回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞「大賞」受賞。 誰よりも早く不正を暴いた経済ジャーナリストが追及! 名門企業を地獄に引きずり込んだ悪党は誰だ? 会社を私物化する経営者、粉飾に群がる闇の人脈、批判を潰される社員たち。オリンパス事件は「失われた20年」の日本そのものだ。マスメディアが無視する中、内部告発と極秘資料をもとに、著者がたった一人で追及した経済スキャンダルの全貌。 ウッドフォードが少しだけ感情を込めて私に尋ねたことがある。 「日本人はなぜサムライとイディオット(愚か者)がこうも極端に分かれてしまうのか」 身の危険を顧みずに不正を追及しようとするサムライもいれば、遵法精神に欠け不正を働いたり、何の疑問も持たずにこれを幇助したりするイディオットもいる。不正を働いた企業側に回って正論に耳を塞いでしまう金融機関もイディオットに分類されるかもしれない。――本文より
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ザ・粉飾 暗闘オリンパス事件
発売日:2016年08月19日
オリンパスは金融プロ集団に食い尽くされる寸前だった! 内部告発者の協力を得て、たった一人で疑惑を追及し、海外ファンドを巧妙に利用した壮大な粉飾スキームの全貌を暴露。不正の温床はどこにあったのか? ジャーナリズムの真価を示した経済ノンフィクション! 粉飾に群がる闇の人脈。オリンパスは金融プロ集団に食い尽くされる寸前だった。 編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞「大賞」を受賞! その奇妙なM&A情報は、友人との何気ない会話からもたらされた。小さな3つの会社を買うのにオリンパスが数百億ものカネを払ったというのだ。これはきっと何かある。調査は静かに始まり、やがて途方もない秘密を堀り当てた。代々の経営トップがひた隠しにしてきた巨額損失、そして巧妙極まる損失穴埋めのスキームを描いた指南役たちの存在。月刊誌に発表した記事を引き金に捜査当局が動き、前会長ら7人が逮捕された。 ジャーナリズムの真価を示した経済ノンフィクション!