マークスの山(上)

マークスの山

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全面改稿!! 第109回直木賞受賞作 警察小説の金字塔 21世紀、33歳の新生・合田雄一郎、登場 「俺は今日からマークスだ! マークス!いい名前だろう!」―― 精神に〈暗い山〉を抱える殺人者マークス。南アルプスで播かれた犯罪の種子は16年後発芽し、東京で連続殺人事件として開花した。被害者たちにつながりはあるのか? 姿なき殺人犯を警視庁捜査第1課第7係の合田雄一郎刑事が追う。直木賞受賞作品。 合田雄一郎は音一つなく立ち上がった。 33歳6ヵ月。 いったん仕事に入ると、警察官僚職務執行法が服を着て歩いているような規律と忍耐の塊になる。 長期研修で所轄署と本庁を行ったり来たりしながら捜査畑10年。 捜査1課230名の中でもっとも口数と雑音が少なく、もっとも硬い目線を持った日陰の石の一つだった。――(本文より)

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マークスの山(下)
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マークスの山(下)

発売日:2003年01月24日

全面改稿!! 第109回直木賞受賞作 新しいマークスには泣かされる 合田雄一郎にも泣かされる 殺人犯を特定できない警察をあざ笑うかのように、次々と人を殺し続けるマークス。捜査情報を共有できない刑事たちが苛立つ一方、事件は地検にも及ぶ。事件を解くカギは、マークスが握る秘密にあった。凶暴で狡知に長ける殺人鬼にたどり着いた合田刑事が見たものは……。リアルな筆致で描く警察小説の最高峰。

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