半次捕物控 疑惑
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半次に白羽の矢が立った 侍3人が拝領屋敷に居座った。 先例にならえば屋敷は収公、江戸中がてんやわんやの騒ぎになる。 困った年番与力は、半次を呼び出した。 「いるか」 久しぶりに聞く。疫病神の声だ。 半次は返事をせずに煙管に刻みを詰めた。 蟋蟀小三郎はずかずかとあがってきていう。 「いるなら返事くらいしろ」 半次はぷかりと煙を吹かしていった。 「用はなんです?」 「おぬし、上総屋と揉めてるんだってなあ」 「誰に聞いたんです」 「よかったら一口乗せろ。このところ金欠だ」

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疑惑 半次捕物控
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疑惑 半次捕物控

発売日:2006年01月13日

金の匂いを嗅ぎつけ、半次につきまとう疫病神の蟋蟀(こおろぎ)小三郎。御奉行にも眼をつけられるが、半次の女房・志摩だけは小三郎に優しい。その志摩が家を出ていった。自分を捨て小三郎に乗り換えたのか、と半次はふさぎこむ。そんななか、小三郎が侍を斬り殺す大事件を起こす。痛快捕物帳の人気シリーズ第4作。(講談社文庫) 厄介事も疫病神も、半次のもとにやってくる人気シリーズ第四弾。侍三人が拝領屋敷にたてこもった事件で、半次に白羽の矢が立った。金欠の疫病神、蟋蟀小三郎につきまとわれるなか、半次は解決できるのか。

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