源氏物語 湖月抄(上)
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源氏物語 湖月抄

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本書は『源氏物語』の時代からますます遠ざかりゆく現代に生きているわれわれが、この第一級の古典を原文によって味読するための、唯一のしかも最高の伴侶である。読者は、この一書によって、万巻の注釈書をたよりに『源氏』を読むに等しい満足感を味わえるであろう。上巻には『源氏』の考証を行った首巻と、本文桐壷の巻から明石の巻までを、中巻には澪標の巻から柏木の巻までを、下巻には横笛の巻から夢浮橋の巻までを収載する。

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源氏物語 湖月抄(下)
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源氏物語 湖月抄(下)

発売日:1982年05月06日

北村季吟の原著『湖月抄』に、それ以降の主要な新注を加えたものである。この増注本は、『源氏物語』の読みが、研究遺産の批判的継承により深められていく過程を提示している。古典文学研究の進展は、研究者が原典の時代から必然的に遠ざかっていく時間軸の矛盾のなかにあるが、精選された新旧の諸注を掲げた本書は、今日の読者を複眼的な視点によって、『源氏』の新たな読みへと導く貴重な拠り所にして不朽の名著といえよう。 本書は、北村季吟の原著『湖月抄』に、それ以降の主要な新注を加えたものである。この増注本によって読者は、『源氏物語』の読みが、研究遺産の批判的継承により深められていく経過を把握できる。しかし、研究の進展は、研究者が原典の時代から決定的に遠ざかっていくこととさしちがえの関係にあるから、新旧にわたる精選された諸注を掲げた本書が今日の読者を複眼的な視点によって、『源氏』の読みへと導く貴重な拠り所となるのである。

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