
桜闇
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影に閉ざされた館の露台で、老いた男は毒を盛られた。唯一の容疑者は彼の美しい妻、しかし物証はない。目前で引き起こされた事件の真相を、解明したと信じた京介だったが……。いまなお忘れ得ぬ16歳の日の記憶を語る表題作。眩暈を誘う「二重螺旋」4部作を含む10の謎を経て、時は現在(いま)、新たな旅立ちへ―― 大幅改訂を加えた全短編7本に書き下ろし3本を加え、シリーズ初の短編集をお届けします。94年の開幕以来作品内でも時は流れ、今年蒼はW大一文に無事入学を果たしました。京介と深春はついに三十路です(苦笑)。『建築探偵桜井京介』はまだまだ続きます。それが今後どういう軌跡を描くことになるのか。もっとも楽しみにしているのは、全能の作者ならぬ物語を綴る不器用な1本のペンでしかない、私自身なのかもしれません。――著者のことば
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桜闇 建築探偵桜井京介の事件簿
発売日:2005年09月15日
艶やかに咲く枝垂れ桜の下で、老人が毒を盛られた。容疑者は彼の美しい妻、だが物証はない。事件を目撃した桜井京介は不可能犯罪の謎を解明したはずだったが?16歳の日の忘れえぬ事件を語る表題作を始め、眩暈を誘う「二重螺旋」4部作など、魅力的な10の謎を収録。シリーズ初の短編集! (講談社文庫) 人と館が織り成す魅力的な10の謎 艶やかに咲く枝垂れ桜の下で、老人が毒を盛られた。容疑者は彼の美しい妻、だが物証はない。事件を目撃した桜井京介は不可能犯罪の謎を解明したはずだったが?16歳の日の忘れえぬ事件を語る表題作を始め、眩暈を誘う「二重螺旋」4部作など、魅力的な10の謎を収録。シリーズ初の短編集、待望の文庫化!