
私の詩と真実
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評論の形で描く精神形成の自画像 小林秀雄とともにわが国の近代文芸批評を文学として確立させた河上徹太郎。「純粋」という観念に憑かれた一青年は、中原中也、また青山二郎らとの深い交流のなかで精神の自己形成を図った。音楽を愛し、ヴェルレーヌ、ジッド、ヴァレリーらフランス象徴主義の思考により、エピキュリアンにしてストイックな精神性を身につけた、日本文学最高のアマトゥールによる自伝的連作エッセイ11篇。 長谷川郁夫 「私の詩と真実」はやがて訪れる晩年の豊饒を約束する一書となった。虚無の豊饒、とは本書中にみられる一つの観念(イデー)だが、それが見事に花開くのだった。(中略) 批評というものが、なんとも「贅沢」な文学形式であることを、河上徹太郎は実践をもって示した。そして、それは「完璧」なものであった。――<「解説」より>
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私の詩と真実
発売日:2007年06月10日
評論の形で描く精神形成の自画像 小林秀雄とともにわが国の近代文芸批評を文学として確立させた河上徹太郎。「純粋」という観念に憑かれた一青年は、中原中也、また青山二郎らとの深い交流のなかで精神の自己形成を図った。音楽を愛し、ヴェルレーヌ、ジッド、ヴァレリーらフランス象徴主義の思考により、エピキュリアンにしてストイックな精神性を身につけた、日本文学最高のアマトゥールによる自伝的連作エッセイ11篇。 長谷川郁夫 「私の詩と真実」はやがて訪れる晩年の豊饒を約束する一書となった。虚無の豊饒、とは本書中にみられる一つの観念(イデー)だが、それが見事に花開くのだった。(中略) 批評というものが、なんとも「贅沢」な文学形式であることを、河上徹太郎は実践をもって示した。そして、それは「完璧」なものであった。――<「解説」より>