深川澪通り木戸番小屋
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深川澪通り木戸番小屋

フカガワミオドオリキドバンゴヤトオリコヤ

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江戸下町の人情の綾を描く 江戸・深川中島町、俗にいう澪通り。過去を秘めた心やさしい木戸番夫婦の胸を熱くさせる愛し、涙し、許しあう男と女たち。江戸下町のけなげに生きる人びとを描いた連作短篇小説集。 夜になると、川音が高くなる。木戸番小屋は澪通りの端、仙台堀の枝川と町の南を流れる大島川が1つになって隅田川にそそぐところにある。木戸番の笑兵衛は夜、町木戸を閉めてから緊急の用事がある者のためにくぐり戸を開けたり、夜廻りに出たりする。ところが町からの手当では暮らしてゆけず、女房のお捨が昼間、番小屋の土間を店にして荒物や駄菓子を売っている――今の東京・江東区永代2丁目、巽橋と練兵衛橋のあたりでの物語である。

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深川澪通り木戸番小屋シリーズ[全6冊]合本版
最新刊情報

深川澪通り木戸番小屋シリーズ[全6冊]合本版

発売日:2023年02月17日

川沿いの澪通りの木戸番夫婦は、人に言えない苦労の末に、深川に流れて来たと噂されている。思い通りにならない暮らしに苦しむ人々は、この2人を訪れて知恵を借り、生きる力を取りもどしてゆく。傷つきながらも、まっとうに生きようとつとめる市井の人びとを、こまやかに暖かく描く、泉鏡花賞受賞、吉川英治文学賞受賞の名作。 『深川澪通り木戸番小屋』『深川澪通り燈ともし頃』『新地橋 深川澪通り木戸番小屋』『夜の明けるまで 深川澪通り木戸番小屋』『澪つくし 深川澪通り木戸番小屋』『たからもの 深川澪通り木戸番小屋』深川澪通り木戸番小屋シリーズ全6作合本(講談社文庫)

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