世界デフレは三度来る(上)

世界デフレは三度来る

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高橋是清からグリーンスパンに受け継がれた思想 悲願の「一等国」目指す明治~昭和初期。激しいデフレ、繰り返し襲う金融危機のさなか、日本には世界水準の経済論戦があった。その見事な経済思想を20世紀末に引き継いだのは日本でなくアメリカだった。経済金融史を彩るインテレクチュアルズたちの熱情を物語る! われわれの後ろには、アメリカと世界の生産する大衆がついている。商業にたずさわる者がいる。工場労働者たちがいる。働く者すべてがいる。金本位制をあくまで欲する者に対しては、彼らとともにこう宣言しようではないか。君たちは働く者の額にこのイバラの冠をかぶせることはできない。君たちは人類を金の十字架にかけることはできない。――<1896年夏、ウィリアム・ジェニングス・ブライアン民主党大会演説>

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世界デフレは三度来る(下)
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世界デフレは三度来る(下)

発売日:2006年04月21日

魔性の怪物「通貨」をめぐる大河ドラマ 国を挙げて熱病に罹った如くバブルつぶしに狂奔した日本。待っていたのは悲惨なデフレだった。用意周到にバブルとデフレを制御したアメリカとの好対照は、日本銀行とアメリカ連銀の違いだけなのか。ポピュリズム政治に撹乱される中央銀行家たちの苦悩の半世紀。 われわれは、「非合理な熱狂」が資産価格を押し上げ、それがやがて、日本において過去10年にわたって起こっているような、長期にわたる予想外の景気後退の原因となることを、どのようにしたら早期に予測することができるのでしょうか。またそれが予測できたとしても、その予測をどのように金融政策に織り込んだらよいのでしょうか。われわれは、中央銀行家として、金融資産価格の暴落が、実体経済や、生産、雇用、物価安定に影響を与えなければ、そのことに注意を払わなくてよいのでしょうか。――<1999年12月5日、アラン・グリーンスパン講演>

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