
ツチヤ学部長の弁明
ツチヤガクブチョウノベンメイ
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お笑いエッセイ上級者仕様 教育崩壊 権威失墜 不可解な大学人事 青天の霹靂で学部長となった哲学教授は、初めて忙しくなり社会的発言にも軽みを増す 周囲の無理解だけではありません。他の点でも生活は確実に劣悪になりました。趣味のジャズピアノを弾く時間もなくなり、ライブの回数も減らしました(不可解なことに、そのことが家でもライブハウスでも好評を博しました)。電車で読む本にしても、以前のようにミステリや哲学論文を読みながら居眠りするという余裕がなくなり、議事録や報告書を読みながら居眠りするようになりました。学部長になってはじめて知ったのですが、学部代表で葬儀に参列するときの香典などは自腹で払うという話です。それを知ってからは、会う人ごとに、わたしの任期中は死ぬのをがまんしてくれ、と頼んでいます。(お茶の水女子大学「学園だより」'03.2)――――――本文より
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ツチヤ学部長の弁明
発売日:2006年10月13日
大学に在籍する諸君。学ぶべし、研究すべし。時は満ちた。金のこと、世間のことは忘れよ。そんなことは卒業後の人生で、いやというほど考えられる。権威は疑え。疑いから哲学ははじまる。“笑う哲学者”ツチヤ教授が、学部長を任命されてからの苦悩の日々。そして変わらぬ女への不満。笑って前向きになれる1冊。 だから向いてないと言ったじゃないですか! 大学に在籍する諸君。学ぶべし、研究すべし。時は満ちた。金のこと、世間のことは忘れよ。そんなことは卒業後の人生で、いやというほど考えられる。権威は疑え。疑いから哲学ははじまる。“笑う哲学者”ツチヤ教授が、学部長を任命されてからの苦悩の日々。そして変わらぬ女への不満。笑って前向きになれる1冊。