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ピアノの音
ピアノノオト
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この数年前から夫婦の晩年を主題にした小説を書きたいという気持ちが私にある。 子供が大きくなり、みんな結婚して、家に妻と二人だけで暮らすようになって年月がたった。孫の数もふえて、賑やかになる。そんな夫婦がいったいどんなふうにして日常生活を送っているかを書いてみたい。──あとがきより
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最新刊情報
ピアノの音
発売日:2004年05月12日
小高い丘の家に住まう晩年の夫婦の穏やかな生活。娘や息子たちは独立して家を去ったが、夫々家族を伴って“山の上”を訪れ、手紙や折々の到来物が心を通わせる。夜になれば、妻が弾くピアノに合わせ、私はハーモニカ……。自分の掌でなでさすった人生を書き綴る。師伊東静雄の言葉を小説作法の指針に書き続けてきた著者が、自らの家庭を素材に、明澄な文体で奏でる人生の嬉遊曲。