まほろばの王たち
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まほろばの王たち

マホロバノオウタチ

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家を焼かれた物部の姫・広足は、験者の長・大蔵(おおくら)に弟子入りすることになった。蘇我の神を討ち、相手を痛めつける大蔵を見て、妖に治癒の呪を唱えてしまう広足。形勢が逆転し瀕死の大蔵が助けを求めたのは、賀茂の行者・小角だった。小角は大蔵を助けてほしいなら、広足自身を捧げろと言う。広足が頷くと、小角は天竺の術を使い妖を退けた。かくして賀茂役小角と物部の末裔・広足、そして山の神々との冒険が始まる。 家を焼かれた物部の姫・広足(ひろたり)は、験者の集団である賀茂の一族の長・大蔵(おおくら)に弟子入りすることになった。 蘇我氏への反乱を企む鎌足に雇われた大蔵は、蘇我の神を討ち滅ぼし、宮中に残っていた妖を殲滅していく。一方的に相手を痛めつける大蔵を見て、妖に治癒の呪を唱えてしまう広足。 形勢が逆転し瀕死の大蔵が助けを求めたのは、賀茂の行者・小角(おづぬ)だった。青い光をまとい現れた青年は、広足に問う。 「娘よ。なぜ古き者を助けた」 答えられない広足に対し、小角は大蔵を助けてほしいなら、広足自身を捧げろと言う。広足が頷いたのを見て、小角は天竺の術を使って妖と対話し、飛鳥の宮から離れるよう願った。 そして妖が退き、宮殿に鎌足と中大兄王子が駆け込んできたとき、さきほどまでいたはずの小角の姿は消えていた。 そして5年後、広足のもとに一本の木簡が届く。 「約束の時は至れり」 かくして賀茂役小角と物部の末裔・広足、そして山の神々との冒険が始まる。

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まほろばの王たち
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まほろばの王たち

発売日:2017年10月13日

大化の改新から四年。朝廷の権勢が増すにつれ、都と山の民の紛糾は激化。都では鬼が現れ、山からは神が姿を消していた。物部の末裔である広足は、葛城に住まう験者・役小角に仕え、民同士が争わず共存できる道を探る。神や妖たちとの呪術戦、仲間を信じ奔走する者たちの姿に胸躍る傑作冒険ファンタジー!

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