やむにやまれず
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やむにやまれず

ヤムニヤマレズ

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まことに残念なことではあるが、ネコにだって過去はある。人間にだって記憶はある。 人生の秋?をつぶやく18の物語 「中年シングル生活」その後の好エッセイ! 40歳にして惑わずどころか50歳にして日々はますます混乱する。大人のせつなさを虚実ないまぜに描いた司馬遼太郎賞作家の最新エッセイ。マンガ/いしいひさいち ひとりものには自分の客観的評価ができない。心で戒めてはいるのだが、どこかまだ青年のつもりでいる。誠意あふれた忠告、というやつを受取る機会がないからだ。 見かけは若いわねえ、あなた、といってくれた。私は少し寂しく思った。若く見えるのが寂しいのか、そういわれて気をよくしてしまう自分が寂しいのか。――(本文より)

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やむにやまれず
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やむにやまれず

発売日:2004年08月10日

時は、過ぎてゆく。何かを成し遂げても何ひとつなさなくても。青春を遠く離れ、その間に何かを得、多くを失った。そんな記憶の断片からなる18の物語は、いまだ胸に残る希望の欠片(かけら)と諦観の間で揺れている。豊かなユーモアとペーソス、やせ我慢と自嘲、感情と論考、それらに昭和の匂いが織り込まれた上質の短編集。(講談社文庫)

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