
われら猫の子
ワレラネコノコ
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『なにかわからないもの』に出会ったとき、そこに物語が生まれ、物語は文学に昇華する。 家族という空白、セクシュアリティーという闇、人と人との関係の中にある違和感、異物の核心を見つめながら描き出した11篇の物語。 濃密な空気感と色彩によって語られるイメージ、読む者を魅惑する幻想譚から、日常に潜む闇を見つめた作品まで、変幻自在であり続け、一作ごとに深化する星野文学。 ラテンアメリカ文学よりインスパイアされた初期作品から、日常性に視点をおいた新作まで、つねに変化し続ける星野智幸のエッセンスを凝縮した最高の短篇小説集。 <収録作> 紙女 チノ トレド教団 われら猫の子 ペーパームーン 翻訳実況中継 夢を泳ぐ魚たち 砂の老人 雛 ててなし子クラブ エア
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われら猫の子
発売日:2010年02月13日
子どもをつくることを躊躇(ためら)う夫婦のわだかまりが解ける瞬間、処女のまま産み育てた息子が復讐しに来ると思い込む母親、あるはずのない異性器を持ちたいと切望する男女の交わり、死んだ父親に生きているふりをさせる少年少女たち……飛翔する想像力によって先入観を超え、固有の物語を紡ぎ出した傑作短篇集。 胸が締めつけられるファンタジー 飛翔する想像力は生きがたさを乗り越える 子どもをつくることを躊躇(ためら)う夫婦のわだかまりが解ける瞬間、処女のまま産み育てた息子が復讐しに来ると思い込む母親、あるはずのない異性器を持ちたいと切望する男女の交わり、死んだ父親に生きているふりをさせる少年少女たち……飛翔する想像力によって先入観を超え、固有の物語を紡ぎ出した傑作短篇集。