
悪魔の話
アクマノハナシ
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現れる時間は夜、好きな色は黒。人に禍いと死をもたらし、宇宙をも破壊しつくすすさまじい力……。世界の半分を支配する闇の帝王たちが物語るものはなにか? その誕生から性格、分類、材質まで、「悪魔」の観念が生みだした華麗な精神絵巻をよむ。 悪魔の総数――カネッティは2つの説をあげている。1つはすこぶる厳密であって、4463万5569。もう1つはいたって大ざっぱで、計11兆。……まったく別の数字ものこされている。それによれば悪魔には6軍団があって、おのおの66大隊を擁し、1大隊はそれぞれ666小隊をもち、1小隊は6666の悪魔で編成されている。とすると悪魔の総計は17億5806万4176ということになる。いかにもこの数は大きすぎるだろう、とジヴリは述べている。地球上の人口を15億とすると、人間1人につき悪魔1人の割合すらも上まわる。海千山千の悪魔相手に、人間はもともと形勢不利だというのに、数の方でもこうだとしたら、とても対抗できないだろう。古来、定式とみなされてきた計算法があった。「ピュタゴラスの数」の6倍、 1234321×6=7 405 926 これが悪魔の正確な数だという。見方にもよるだろうが、ともかく人類を悩ますのに十分な数にちがいない。――本書より
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悪魔の話
発売日:2013年02月13日
悪魔。 神の教えと対をなし世界の半分を支配するとされた闇の帝王たち。 その誕生から性格、分類、風貌、材質、総数、そして悪魔と契約する方法まで。 ヨーロッパが育んだ「悪魔」の観念は、どこから生まれどこへ行くのか。 その歴史を追い、人類史上最大の悲劇が生起する過程にまで迫る。 人の世のいたるところにいる悪魔たちを凝視した決定版〈悪魔学入門〉。 【本書の内容】 1 サタン紳士録 2 悪魔学入門 3 闇の力 4 黒と白 5 飛行幻想――魔女狩り1 6 小さな町――魔女狩り2 7 ファウスト博士 8 不思議博物館 9 流刑の神々 10 気の好い悪魔たち 11 魔除け 12 いたるところに悪魔がいる 補遺 ニーチェの妹 あとがき