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炎を薙ぐ
エンヲナグ
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「先生――生きていくって辛いね。悲しいことですね」両手両脚を切断された若い女の惨殺死体が発見され、瓦版には連日「達磨美女」の文字が踊る。同じころ、名人花火師・与次郎の拷問死体も大川にあがった。与次郎の一人娘・おゆきの用心棒となった貧乏浪人・由比三四郎は、迫りくる敵を迎え撃ち、憎き下手人を追う。中山義秀文学賞受賞の『雲を斬る』、『風を断つ』に続く剣客浪人・由比三四郎シリーズ待望新作。 秘剣・氷柱折り、みたびの斬撃! 中山義秀文学賞受賞の『雲を斬る』、『風を断つ』に続く 剣客浪人・由比三四郎シリーズ、待望新作! 「先生――生きていくって辛いね。 悲しいことですね」 両手両脚を切断された若い女の惨殺死体が発見され、 瓦版には連日「達磨美女」の文字が踊る。 同じころ、名人花火師・与次郎の拷問死体も大川にあがった。 与次郎の一人娘・おゆきの用心棒となった貧乏浪人・由比三四郎は、 迫りくる敵を迎え撃ち、憎き下手人を追う。 「それでも人間は生きてゆかねばならん」 人の世の悲しみを乗り越え、三四郎の剣が閃く。