過ぎる十七の春

過ぎる十七の春

スギルジュウナナノハル17

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3月。直樹と典子兄妹は、従兄弟(いとこ)の隆の家を訪れた。ここは、木蓮(もくれん)や馬酔木(あせび)や海棠(かいどう)や空木(うつぎ)などに埋(うず)もれた野草の里。まさに桃源郷(とうげんきょう)だ。しかし、久方ぶりに会う隆の目は昏(くら)かった。そして、心やさしい隆が母親に冷酷な態度をとるのは何故?母子に、いったい何が!?「あの女が、迎えにくる……」隆は、幼い日の冷たい雨の夜を思い出し、直樹には、あの記憶が甦る。17歳──少年たち(ふたり)を繋(つな)ぐ運命の春が来た。

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新装版 過ぎる十七の春
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新装版 過ぎる十七の春

発売日:2016年03月04日

運命の春が来る──。従兄弟同士の直樹と隆は、まもなく十七歳の誕生日を迎えようとしていた。毎年同様、隆の住む花の里の家を訪れた直樹と典子兄妹は、隆の母親の美紀子に対する冷淡な態度に戸惑う。「あの女が悪い」毎夜部屋を訪れるなにものかの気配に苛立つ隆。息子の目の中に恐れていた兆しを見つけて絶望する美紀子に異変が。直樹と隆──二人の少年を繋ぐ悲劇の幕が上がる!!

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