幻花祭
電子あり

幻花祭

ゲンカサイ

マイページに作品情報をお届け!

関口苑生氏[文芸評論家]絶賛! “性”の描写は、現代文学に残された最後の未開拓地だと言われて久しい。事実、かつては慣習のタブーを破る形での性が一般的であったのに対し、現代は慣習を突き抜けたところで新しい生き方の選択として表現されているようにも思われる。だが、性の地平の開拓者である勝目梓は、本書でさらにそのもう一歩先の領域に挑んでみせた。ここに描かれるのは、性器の結合を伴う性交とは別の形の、情愛の極みから生まれる躯の交わりなのである。本書において、勝目梓は生と性の極限を見事に抽出したと言えよう。わたしは心底から震えた。恐るべきはこの作者の描写力だ。

TOPICS

幻花祭
最新刊情報

幻花祭

発売日:2000年05月12日

夏の終わりを告げるねぶた祭りの夜、2人は出会った。男は女を抱きたいと思い、女も男に抱かれることを欲して、一夜限りの激しい情事に。東京で偶然の再会を果たすが、男には家庭があり、女には暗く忌まわしい過去があった。ロマンチックでエロチック、一途な大人の性愛を通し、人間の情念を描く超官能小説。

PUBLICATIONS

全2件