孤虫症
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孤虫症

コチュウショウ

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第32回メフィスト賞は、バイオ・サイコ・ホラーだ!! 「ひりひりした文章が癖になって、早く明日の続きを読みたくなります」 「私の中にあるどろどろとした感情の肩代わりをしてくれて、読み終えると清々しさに包まれます」 「こんなに先を読みたくなる小説は10年ぶりくらいです!」 「シドニィ・シェルダン以上のスリルを味わっています」 この作品は携帯サイト The News で2005年1月4日~3月29日に配信されました。 「助けて欲しいの。いますぐうちに来てほしいの」私は携帯電話をきりきり握り締めた。『駄目よ、仕事中だわ』「お願い、お願い、聞いてほしいことが沢山あるの。お願い!」『すぐには無理だわ。だから水曜日はどう? 私、休みなの』「水曜日なら、必ず会ってくれるの?」『ええ、必ず』「忘れないでね、水曜日よ!」 携帯電話を握り締める私の手。ここにも、ここにも、ブツブツが! もう我慢できない。我慢できない。ああ、痒い、痒い、痒い、体中が痒い! 何? 今度はなんの音? 電話? 電話が鳴ってるのね。あああ、でも、痒いの、痒いの、それどころじゃないの、痒いのよ! ――<本文より>

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孤虫症
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孤虫症

発売日:2008年10月15日

「週に3度、他の男とセックスすることを習慣にして」いる主婦・麻美。彼女の不倫相手が、次々と身体全体に瘤のようなものを作って原因不明の死を遂げる。彼女自身の肉体にも異変が起こる。女同士の憎悪や嫉妬、母娘で繰り返される愛憎劇。一見幸せな主婦の誰にも言えない秘密とは……。メフィスト賞受賞作。(講談社文庫) 謎の奇病に秘められたリアルで恐い女の悪意 「週に3度、他の男とセックスすることを習慣にして」いる主婦・麻美。彼女の不倫相手が、次々と身体全体に瘤のようなものを作って原因不明の死を遂げる。彼女自身の肉体にも異変が起こる。女同士の憎悪や嫉妬、母娘で繰り返される愛憎劇。一見幸せな主婦の誰にも言えない秘密とは……。〈解説・豊崎由美〉

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