江戸の性談―男は死ぬまで恋をする

江戸の性談

エドノセイダン

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するは極楽この世は地獄 愛する乳母と引き裂かれても、美貌をお殿様に見初められても、 妻を間男に寝取られても、吉原で遊女にふられても、 江戸の男は、求めてやまない。 武士文化が花開いた江戸に生きた男たち。 その性愛のかたちが多彩であったことは多数の春画や文献によってよく知られている。 そのおおらかさをうらやむ現代人も多いはずだ。だが、その多彩さを生んだのは「天下泰平」だけでなく、貧しさや武士社会の理不尽なモラルといった「死ととなりあわせの生」でもあった。 いつ死んでもおかしくない、だからこそ切実に追い求めた「性の快楽」。 春情の目覚めから老いらくの恋まで、「人間らしい生きざま」を江戸の男たちに探る。

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江戸の性談
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江戸の性談

発売日:2005年12月15日

ここにあるのはぜんぶホントの話! 幼児愛、衆道(しゅどう)、不義密通……。江戸社会はおおらかな性を謳歌していたかに見える。しかしどこか情念の濃さ、暗さが感じられるのはなぜなのか。流行病、飢餓、犯罪。太平の世のそこここにのぞく地獄の淵を横目に、太く、短く、せつなく生を燃焼させた男と女。物言わぬ史料に息を吹き込み、愛の諸相がいま蘇る。

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