私の万葉集(一)
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私の万葉集

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古代日本最初の歌集に収められた4500首余りのなかから、現代詩人の心が選りすぐる秀歌の数々。巻一から巻四までの鑑賞と読解。 現代に生きる『万葉集』――『万葉集』が現在でも、古典としてのみならず、それほど努力しなくとも現代人が味わい、楽しむことのできる「生きた」歌集として私たちの前にあるということは、否定しよのない事実です。こういう古代詞華集の存在は、世界的にいってもきわめて稀れでしょう。たしかに日本よりもずっと古い時代から偉大な文明を花開かせた国々または民族はたくさんあります。しかし、それらの国々や民族の古代文化の産物である詩や散文のうち、現在でも「生きた」ものとして現代人に愛読されているものは、はたしてどれほどあるでしょうか。宗教分野での聖なる書物を除くと、その数は実に寥々たるものとなるに違いありません。――本書より

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私の万葉集 合本
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私の万葉集 合本

発売日:2016年07月08日

新元号「令和」の出典、 『万葉集』の魅力を 現代詩の巨人が説きあかす! 現代詩人・大岡信の先見性に満ちた『万葉集』論。 新元号の出典となった「梅花の宴」について、 日本文学史とこの宴との重要な関連を指摘。 『万葉集』を現代人が味わい楽しむ「生きた」歌集として読み解く。 限りなく尊くまた懐かしく面白い万葉の歌。 詩歌の実作者が書いた『万葉集巻』巻一から巻二十までの鑑賞。 8世紀後半に成立した『万葉集』は、きわめて難解である一方、 我々の心に残る多くの親しまれた歌がある。 その膨大な数の歌を、通読した大岡信の鑑賞に、日本の美学の起源をみる。 魅力ある読み方をするために現代詩人が挑んだ全5巻の合本。

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