私小説名作選 上

私小説名作選

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近代日本文学の輝石 田山花袋から、といわれる「私小説」の軌跡をたどる。 近代日本文学において独特の位置を占める「私小説」は、現代に至るまで、脈々と息づいている。文芸評論家・中村光夫により精選された、田山花袋・徳田秋声・近松秋江・正宗白鳥・志賀直哉・嘉村礒多・梶井基次郎・太宰治・梅崎春生・井伏鱒二・尾崎一雄・上林暁・木山捷平・和田芳恵・井上靖  文学史を飾る作家十五人の珠玉の「私小説」の競演。 <収録作品> ●田山花袋「少女病」 ●徳田秋声「風呂桶」 ●近松秋江「黒髪」 ●正宗白鳥「戦災者の悲しみ」 ●志賀直哉「城の崎にて」 ●嘉村礒多「崖の下」 ●梶井基次郎「檸檬」 ●太宰 治「富獄百景」 ●梅崎春生「突堤にて」 ●井伏鱒二「鯉」 ●尾崎一雄「虫のいろいろ」 ●上林 暁「ブロンズの首」 ●木山捷平「耳学問」 ●和田芳恵「接木の台」 ●井上 靖「セキセイインコ」 ※本書に入っている作品は、すべて『私小説名作選』(集英社文庫・1980年刊)を底本といたしました。

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私小説名作選 下
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私小説名作選 下

発売日:2012年06月09日

破滅型から第三の新人へ、現代に繋いだ「私小説」を読み解く。 いわゆる「私小説」への批判に対して、多くの愛着をもった読者は、その世界の中に迷い込み、取り付かれ、魅せられていった。 藤枝静男・大岡昇平・島尾敏雄・水上勉・安岡章太郎・庄野潤三・遠藤周作・吉行淳之介・田中小実昌・三浦哲郎・高井有一の名短篇に加えて、中村光夫と水上勉による対談解説「私小説の系譜」収録。 <収録作品> 藤枝静男 「私々小説」 大岡昇平 「歩哨の眼について」 島尾敏雄 「家の中」 水上 勉 「寺泊」 安岡章太郎 「陰気な愉しみ」 庄野潤三「小えびの群れ」 遠藤周作 「男と九官鳥」 吉行淳之介 「食卓の光景」 田中小実昌 「魚撃ち」 三浦哲郎 「拳銃」 高井有一 「仙石原」 ※本書に入っている作品は、すべて『私小説名作選』(集英社文庫・1980年刊)を底本といたしました。

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