時代小説の愉しみ
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時代小説の愉しみ

ジダイショウセツノタノシミ

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時代小説の新しい旗手の風格を伝える随想集新鮮な歴史観と奔放なロマンチシズムをもって時代小説界に突如登場した、この異様な迫力をもつ作家の肉声を、あますところなく伝える興味津々の第一エッセイ集。

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時代小説の愉しみ(新装版)
最新刊情報

時代小説の愉しみ(新装版)

発売日:1999年10月12日

人間の面白さ、ここにあり。 信長をはじめとする歴史上の人物の魅力から、小林秀雄との若き日の出会いまで。著者没後10年を経て、さらに味わい豊かな名文45編。 まったくのところ、死者たちの決然とした風貌の見事さはどうだ。長い時間の風化を受けて、その像には鼻が欠け、耳は欠けているかもしれないが、それでも尚、誇らかに己れの志だけは明確に告げているかに思える。1人の人間の知恵など、たかのしれたものであることを、私は30余年にわたるシナリオ・ライターの生活で、身に徹して知っている。だからこそ私にはこの死者たちの助けが何とも有難く、貴重なものに思えるのであり、だからこそ私はない知恵をしぼって、ひとつのロマンの構築に立ち向かうことが出来る。それこそ歴史小説の、いや、時代小説の有難さであり、強みではないか。──(あとがきより)

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