縮んだ愛
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縮んだ愛

チヂンダアイ

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教育者は罪を犯したのか? 障害児学級のベテラン教員を襲った、ある<事件>。 告白体で語られるその顛末と、物語にひそむミステリー。 各紙誌で注目、期待の新鋭による芥川賞候補作! 『縮んだ愛』の語り手は公立小学校で長年、障害児学級を担当してきた教師で、文体もそうした語り手にふさわしいものに工夫されている。丹精でもっともらしく、きまじめ、正しいことしか言わない。(……)教員、しかも障害児教育という「最も正しい」仕事に携わる人たちにとっての最大の罠が、この作品では緻密に構成された、「偽善」の文体で表現されている。(……)ここではそれに見事に成功していると思った。――津島佑子氏・朝日新聞文芸時評(2002年2月27日)

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縮んだ愛
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縮んだ愛

発売日:2008年06月13日

障害児学級教員の岡田は、働いていた小学校の卒業生・牧野に出会う。自分が受け持っていた自閉症児サトシを殴った過去を持つ牧野だが、彼につきまとわれて、岡田は毎週彼と酒を飲むことになる。が、ある日牧野は突然暴漢に襲われる。物語にひそむミステリー性も話題になった、第24回野間文芸新人賞受賞作。(講談社文庫)

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