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新編忠臣蔵
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忠臣蔵の「昭和定本」を潜る人間模様の数々。血をみてはならぬ殿中で、浅野内匠頭が吉良上野介めがけて腰の小刀を一閃したとき、赤穂藩5万3千石は音もなく崩れた。太守は即日切腹、城は明け渡し。300の藩士とその家族の驚愕と困惑。それは突如として襲う直下型の激震にも似ていたが、強烈な余震はまた世人を驚倒させずにはおかなかった。47士の吉良邸討入りである。
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最新刊情報
新編忠臣蔵(二)
発売日:1990年10月04日
刃傷事件から討入りまで、忠臣蔵はどこをとっても胸をうつドラマだ。今でも我々の心を動かすのは、人生の縮図を形をかえて観るからだろう。振幅の激しかった大石内蔵助。また大石と共に立ち上がりつつも、消えてゆく同志。偽りの恋に情熱のすべてをかける女心の哀れさ。ラストシーンを飾る琴の爪の話――。本書の執筆は『宮本武蔵』の起稿と同年、著者の心気は最も充実していた。