
神なるオオカミ
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文化大革命時代、北京の知識青年・陳陣(チェンジェン)は内モンゴルのオロン草原に下放され、現地の古老・ビリグのもとで羊飼いをはじめた。天の教えを守り、草原とともに生きる遊牧民の暮らしに魅せられていく陳陣。やがて、かれの興味は、遊牧民の最大の敵でありながら、かれらの崇拝の対象であるオオカミへと向かう。オオカミにのめりこんでゆく陳陣は、自らの手でオオカミの子を捕らえ、飼うことを夢見るのだが……。 草原の民とオオカミ――。共存と闘争の果てにあるものは? 中国で1800万人の読者を獲得した話題の超ベストセラー! 雄大なモンゴルの草原を舞台に、遊牧民とオオカミの宇宙を描く大長編! 「中国の近代化で追われたオオカミの悲劇を丹念に描いた名作。勤勉で、強者におもねず、初志を貫徹するというオオカミ・トーテムの精神を回復することが中国発展の鍵とする著者の見解に心を打たれた。」――佐藤優 文化大革命時代、北京の知識青年・陳陣(チェンジェン)は内モンゴルのオロン草原に下放され、現地の古老・ビリグのもとで羊飼いをはじめた。天(タンゴル)の教えを守り、草原とともに生きる遊牧民の暮らしに魅せられていく陳陣。やがて、かれの興味は、遊牧民の最大の敵でありながら、かれらの崇拝の対象である「オオカミ」へと向かう。オオカミにのめりこんでゆく陳陣は、自らの手でオオカミの子を捕らえ、飼うことを夢見るのだが……。
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神なるオオカミ 下
発売日:2007年11月30日
オオカミの子・小狼(シャオラン)を飼いはじめた陳陣(チェンジェン)だったが、オオカミの気高さと闘争本能を失わない小狼に手を焼く毎日。それでも、オオカミについての新たな発見の連続に陳陣は喜び、この「小さな獣」とのあいだに、心の交流が芽生えはじめるのを感じるのだった。一方、草原には、近代化と農耕文化の波が押しよせ、伝統的な遊牧民の暮らしは崩れだし、その精神も、次第に輝きを失いはじめる……。 オオカミの知恵と不屈の精神が、人類の未来を切りひらく! 世界各国で翻訳出版。ワールドワイドに輝く中国文芸の金字塔! 文化大革命時、内モンゴルに下放された経験を持つ著者が描く自伝的フィクション! 「神なる狼の前には、生命の根元である草原。リーダーは運命の様にかならず現れ、当然の秩序は生まれる。手に汗を握るのは、生命の勇猛さと広大な草原と空を思うからである。」――佐野洋子 オオカミの子・小狼(シャオラン)を飼いはじめた陳陣(チェンジェン)だったが、オオカミの気高さと闘争本能を失わない小狼に手を焼く毎日。それでも、オオカミについての新たな発見の連続に陳陣は喜び、この「小さな獣」とのあいだに、心の交流が芽生えはじめるのを感じるのだった。一方、草原には、近代化と農耕文化の波が押しよせ、伝統的な遊牧民の暮らしは崩れだし、その精神も、次第に輝きを失いはじめる……。