
生まれたときから「妖怪」だった
ウマレタトキカラヨウカイダツタ
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私は「ニンゲン以外の妖怪」だ。 この大宇宙、妖怪人生が最高!! 人知を超えた大宇宙から見れば、ニンゲンの決めたルールや価値観など、とても絶対とは言いがたい。だとしたら、ニンゲンがつくったひとつまみの砂だけを頼りに生きたくないなァ、というのが私の子どもの頃からの姿勢だった。 学校や軍隊や社会の規制といったルールにだけ縛られるより、もっと自由でのびのびした大宇宙のルールで生きていこうと姿勢である。それをいまでも続けている私のことを、他人は、「妖怪」と呼んでいる。――「はじめに」より抜粋
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生まれたときから「妖怪」だった
発売日:2005年07月21日
アホだって立派な「妖怪ニンゲン」になれるのです。楽しきわが非ジョーシキ人生に乾杯! もっと自由に非常識に 言葉が遅く、成績も悪く、「アホ」と言われた子ども時代。そんな少年の中に絵の才能を見出した教師。戦地での飢えを救ってくれたラバウルの人々。戦地で左腕を失いながらも、絵を描くことで生きてきた戦後。波瀾万丈の人生を支えてきたのは、温かな人々との出会いと、人間社会の常識に縛られず自由奔放に生き抜く「妖怪の価値観」だった。閉塞的な現代を生きる日本人に、ユーモアの大切さと生きる勇気を与える妖怪ニンゲン水木しげるの人生訓!