
精神の哲学・肉体の哲学 形而上学的思考から自然的思考へ
セイシンノテツガクニクタイノテツガクケイジジョウガクテキシコウカラシゼンテキシコウヘ
マイページに作品情報をお届け!
養老孟司氏推薦 21世紀を展望する「肉」の哲学対談。ぜひ丁寧に読んでもらいたい! 「反哲学」を掲げる哲学者が語り「肉体」を重視する精神科医が伴走 プラトン以来、哲学が探究してきた魂・理性。貶められていた身体・感覚はしかし、いまや大きな主題となりつつある。西洋哲学二千数百年の理性主義を総括し、新たな展開を見極める。 計見さんは精神科医でありながら、どうやら<精神>が嫌いらしい。そして、世界の思想史も、<精神の哲学>から<肉体の哲学>へ向かっているのではないかと見当をつけ、それを確かめようというのでこの対談も発案されたようです。たしかに近代初頭のデカルトが、「魂〔精神〕は身体からまったく区別され、身体より認識しやすい」と主張したのに対して、19世紀後半のニーチェは、「大切なこと――身体から出発し、身体を手引きとして利用すること。……身体を信ずることは、精神を信ずることより確固としている」と主張しています。――<本書「はじめに」より>
TOPICS

精神の哲学・肉体の哲学 形而上学的思考から自然的思考へ
発売日:2010年03月11日
養老孟司氏推薦 21世紀を展望する「肉」の哲学対談。ぜひ丁寧に読んでもらいたい! 「反哲学」を掲げる哲学者が語り「肉体」を重視する精神科医が伴走 プラトン以来、哲学が探究してきた魂・理性。貶められていた身体・感覚はしかし、いまや大きな主題となりつつある。西洋哲学二千数百年の理性主義を総括し、新たな展開を見極める。 計見さんは精神科医でありながら、どうやら<精神>が嫌いらしい。そして、世界の思想史も、<精神の哲学>から<肉体の哲学>へ向かっているのではないかと見当をつけ、それを確かめようというのでこの対談も発案されたようです。たしかに近代初頭のデカルトが、「魂〔精神〕は身体からまったく区別され、身体より認識しやすい」と主張したのに対して、19世紀後半のニーチェは、「大切なこと――身体から出発し、身体を手引きとして利用すること。……身体を信ずることは、精神を信ずることより確固としている」と主張しています。――<本書「はじめに」より>