昔日より
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昔日より

セキジツヨリ

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あの時、己の半身(はんみ)を棄(す)ててきた。 家康の寵妾(ちょうしょう)にも、渡中間(わたりちゅうげん)、牢屋同心にも……容赦なく歳月は過ぎてゆく。吉川英治文学新人賞作家が隈(くま)無く描く江戸三百年、8つの生きざま。 「黄鷹(わかたか)」とは名ばかりの老忍とひっそり暮らしていた清雲院のもとに裸足の町娘が駆け込んできた。想い人を追って伊勢へ行きたいという…。[第2話] 武士の意地を通したため国を追われ、中間に身を落とした弥次右衛門。匿(かくま)ってやった走込人(はしりこみにん)は矜持など持たぬ「似非侍(えせざむらい)」に見えるが。[第3話] ――ほか全8篇。

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昔日より
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昔日より

発売日:2008年12月12日

想い人を追って伊勢へ行きたい、という町娘の恋を手助けする、家康の元寵妾(ちょうしょう)と配下の老忍を描いた「黄鷹(わかたか)」。裏切られた思いの息子に、一世一代の晴れ姿を見せる父親が眩しい「新天地」。 たった1度、過ちを犯した武家の妻女の心の内が狂おしい「女犯(にょぼん)」。 江戸を舞台に、読後感が清冽なオブジェを象(かたど)る傑作短編集。(講談社文庫) 想い人を追って伊勢へ行きたい、という町娘の恋を手助けする、家康の元寵妾(ちょうしょう)と配下の老忍を描いた「黄鷹(わかたか)」。裏切られた思いの息子に、一世一代の晴れ姿を見せる父親が眩しい「新天地」。 たった1度、過ちを犯した武家の妻女の心の内が狂おしい「女犯(にょぼん)」。 江戸を舞台に、読後感が清冽なオブジェを象(かたど)る傑作短編集。

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