其の一日
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其の一日

ソノイチニチ1

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桜田門外の変、箕輪心中……歴史はいつも小さき者たちを弄ぶ。 昨日までは人並みだった。 今日でずいぶん歳をとった。 江戸市中で懸命に生きる人々の運命の1日――全4篇。 祖父の辞世は句である。 妻と孫あとに遺して菊見かな 佐代の前で泣くのは恥だと思ったが、思ったときはもう涙が頬を伝っていた。(中略) 長い長い1日に遭遇した数々の出来事、多くの人々、さまざまな思い。それらをどう肚におさめ、これから先いかに生きてゆくのか。15の若者には考えも及ばなかった。――(本文より)

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其の一日
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其の一日

発売日:2005年12月15日

吉川英治文学新人賞に輝いた傑作短編集。安政7年3月3日、井伊家の密偵・可寿江(かずえ)は水戸浪士の不穏な動きを察知し、主君でかつて恋人でもあった直弼に通報しようとするが。「桜田門外の変」「箕輪心中」などの事件を題材に、江戸市中で懸命に生きる人々の、運命を変えた1日を描いた時代小説短編集。全4編を収録。<第24回吉川英治文学新人賞受賞作> 吉川英治文学新人賞に輝いた傑作短編集 安政7年3月3日、井伊家の密偵・可寿江(かずえ)は水戸浪士の不穏な動きを察知し、主君でかつて恋人でもあった直弼に通報しようとするが。「桜田門外の変」「箕輪心中」などの事件を題材に、江戸市中で懸命に生きる人々の、運命を変えた1日を描いた時代小説短編集。全4編を収録。<第24回吉川英治文学新人賞受賞作>

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