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仲蔵狂乱
ナカゾウキョウラン
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第8回時代小説大賞受賞作 存分に舞い狂うてみせてやる……。歌舞伎界の頂点へ駆け登った不世出の名優・中村仲蔵の波乱の生涯。 【選評より】 ・半村良氏 「仲蔵狂乱」は時代小説の世界から消えるかと心配された、大きな分野である芸道小説を復活させる力になるはずで、若い読者に対する歌舞伎世界への招待状でもあろう。 ・津本陽氏 歌舞伎の社会をまったく知らないまま、興味を失うことなく読み通せたのは、そこに人間社会の競争のすがたが、的確にえがかれていたためであろう。 ・村松友視氏 有名な仲蔵を落語のクライマックスに頼らず、その一生を見ようとする作者の心意気は買ってよいと思った。 ・尾崎秀樹氏 「仲蔵狂乱」はその仲蔵の生涯を江戸歌舞伎の盛衰の中で刻明に追っている。歌舞伎の専門家だけに、その展開にソツはない。