転落少女と36の必読書(上)

転落少女と36の必読書

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ブルー・ヴァン=ミアは、大学教授の父の影響で古今の文学や映画に精通している女子高生。幼くして母を亡くし、父の転勤にともないアメリカ中を転々として成長したブルーは、高校の最終学年で、ある私立のエリート校に転入する。人づきあいも恋も苦手な彼女だが、女性講師ハンナを囲む大人びた生徒たちのグループに取り込まれ、彼らとともに謎めいたハンナのプライバシーを探ることになる。衝撃の知的青春ミステリー! 少女成長小説と知的ミステリーの奇跡の融合! 本書の各章題には古今の名作タイトルが並んでいる。 「オセロ」(シェイクスピア)、「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)、「すばらしき新世界」(ハクスリー)、「危険な関係」(ラクロ)、「ボヴァリー夫人」(フローベール)、「スタイルズ荘の怪事件」(アガサ・クリスティ)、「白鯨」(メルヴィル)、「眺めのいい部屋」(フォースター)、「闇の奥」(コンラッド)、「カッコーの巣の上で」(ケン・キージー)、「百年の孤独」(ガルシア・マルケス)、「大いなる眠り」(レイモンド・チャンドラー)、「チェ・ゲバラ、若者たちに語る」(ゲバラ)、「審判」(カフカ)、「失楽園」(ミルトン)、「秘密の花園」(バーネット)etc. 知とミステリーの迷宮に足を踏み入れた主人公ブルーは、いかなる真実にたどり着くのか。

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転落少女と36の必読書(下)
最新刊情報

転落少女と36の必読書(下)

発売日:2011年11月17日

ハンナ・シュナイダーを取り巻くブルーブラッズの5人には、それぞれに秘められた過去があった。ハンナの自宅で不審な死を遂げた男の本当の姿とは何か。平穏なはずの日常の背後に、ブルーは自分が触れてはならない恐ろしい秘密の存在を感じる。さらなる事件によって、知とミステリーの迷宮に「転落」した彼女が見るものは、どこまでが作られた事実なのか。文学概論を模した「最終試験」に、驚愕の真相が! The New York Times年間小説ベスト5選出! 世界中の読書愛好家に捧ぐ、恐るべきデビュー作。 アメリカ女子高生版「薔薇の名前」! 小説巻末の「最終試験」までに、この謎が解けますか? 世界23ヵ国で翻訳出版。 かつてどこにもなかった物語が生まれた。 物語は、独創的な言葉遊びや深遠な引用文にいろどられながら、謎めいた事件へと疾走していく。ナボコフ的な文体、ヒッチコック的なプロット、そして随所にうかがえる豊かな感受性。──The Washington Post ペスルは、クラシックとモダン、軽いおしゃべりと重たい悲劇をあざやかに合成してみせた。──The New York Times 本書を読み終えた人はだれでも、また最初から読み直したいと思うにちがいない。実際に再読すると、一度目には気づかなかったヒントや手がかりに必ず気づき、なぜ結末が予測できなかったんだろうと思うはずだ。──Los Angeles Times

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