
東京ダモイ
トウキョウダモイ
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第52回江戸川乱歩賞受賞作 男は帰還(ダモイ)を果たし、全てを知った。 極限の凍土・シベリア捕虜収容所で起きた中尉斬首事件。 60年間の沈黙を自らに強いた男が突如、姿を消した――。 風化する歴史の記憶を照射し、日本人の魂を揺さぶる感動作! <『選評』より> 「強制収容所内の殺人を60年後の現代から解き明かそうという壮大な構想」――綾辻行人 「落ち着いた筆致で丁寧に書かれた物語」――井上夢人 「シベリアの俘虜収容所のシーンが秀逸。詠まれた俳句から、殺人の凶器と犯人を推理する部分もおもしろい」――大沢在昌 「シベリア抑留を回想する原稿を挟んだ物語造りと、その誠実な筆致には好感が持てた」――真保裕一 「主人公の妹や上司・朝倉晶子のしっかりしていてキビキビと働く姿など、実に魅力的に描けている」――乃南アサ
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東京ダモイ
発売日:2009年08月12日
感動の江戸川乱歩賞受賞作が待望の文庫化! 極限の凍土、シベリア捕虜収容所で起きた中尉斬首事件。60年の沈黙を自らに強いた男が突如、姿を消した。歴史の闇に光を当てた、魂を揺さぶる渾身の一作。 第52回江戸川乱歩賞受賞作! 男は帰還(ダモイ)を果たし、すべてを知った。 自費出版に持ち込まれた原稿が60年前のシベリアと現代の事件を結ぶ。 舞鶴でロシア人女性の遺体が発見された。時を同じくして抑留体験者の高津も姿を消す。2つの事件に関わりはあるのか。当時のことを綴った高津の句集が事件をつなぐ手がかりとなる。60年前極寒の地で何が起こったのか? 風化しても消せない歴史の記憶が、日本人の魂を揺さぶる。 ※本書は2006年8月、小社より単行本として刊行されました。