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峠うどん物語
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市営斎場の前に建つ、一軒のうどん屋、『峠うどん』。 暖簾をくぐるのは、命の旅立ちを見届けたひとたち――。 『峠うどん』のお手伝いが、わたしは好きだ。どこが。どんなふうに。 自分でも知りたいから、こんなに必死に、汗だくになってバス停まで走ってい るのだ。(上巻より) 空襲から、まだ十数年しかたっていないのに。一面の焼け野原からせっかくみ んなでがんばって復興したのに、今度は一面の海になってしまって、やり直し……。それでも、ひとびとはくじ けなかった。(下巻より) 【上巻 あらすじ】 中学二年生のよっちゃんは、祖父母が営むうどん屋『峠うどん』を手伝っていた。 『峠うどん』のお手伝いが、わたしは好きだ。どこが。どんなふうに。自分でも知りたいから、こんなに必死に、汗だくになってバス停まで走っているのだ。 おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん。そして『峠うどん』の暖簾(のれん)をくぐるたくさんの人たちが教えてくれる、命についてのこと――。
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最新刊情報
峠うどん物語 上下合本版
発売日:2019年07月12日
中学二年生の淑子は、市営斎場の真ん前に建つ祖父母の店の手伝いをつづけていた。 ある日、父親の中学時代の同級生が急死、 クラスで一番うるさい男子も暴走族の親戚が事故で亡くなり、通夜が行われることになった。 やりきれない気持ちで暖簾をくぐる人たちがそっと伝えてくれる、あたたかくて大切なこと。 出会いと別れに寄り添うあたたかい味が沁み込む極上の物語。