年に一度、の二人
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年に一度、の二人

ネンニイチドノフタリ12

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「僕は待っています。必ず」 来年の同じ日に、同じ場所で。男と女は再会の約束をした。 女はどれだけ縛れるか。 男を。 そして自分の愛を。 もしも、どちらか一方が現れなかったら、それで終わり。別れのときの律儀さは、傷を深くするだけだから、連絡する必要はない。説明も釈明も必要ない。どちらから言い出したのかはわからないが、そういう取り決めになっていた。――<本文より>

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年に一度、の二人
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年に一度、の二人

発売日:2010年06月15日

医師の夫との偽りの結婚生活に疑問を感じながらも、1歩を踏み出せずにいる沙和子。そんな時、出張先の香港で門倉と出会う。強く惹かれあうが、互いを縛りつけることのできない2人が行き着いたのは「年に1度だけ、同じ日に、同じ場所で」という約束。電話番号もメールアドレスも知らない2人の、愛の姿を描く。(講談社文庫) 冬も春も夏も、10月の第3水曜日を待ち続ける……。ただ待つしかない。何もかも放り出して、あなたに会いに行けたら――。 解説/齋藤薫(美容ジャーナリスト/エッセイスト) 医師の夫との偽りの結婚生活に疑問を感じながらも、1歩を踏み出せずにいる沙和子。そんな時、出張先の香港で門倉と出会う。強く惹かれあうが、互いを縛りつけることのできない2人が行き着いたのは「年に1度だけ、同じ日に、同じ場所で」という約束。電話番号もメールアドレスも知らない2人の、愛の姿を描く。

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