馬琴の嫁
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馬琴の嫁

バキンノヨメ

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あなたの苦労は世のためになるものだ。きっと大きく報われるときがくる。 滝沢馬琴のひとり息子と結婚した土岐村てつ。 優しそうに見えた夫は癇性持ちで、舅は何でも自分で仕切らないと気がすまない。 心の休まる日はないが、持ち前の明るさで乗り切れる!? 著者初めての時代小説 翌日、婚礼の気疲れでてつは朦朧としていた。そこへ馬琴から聞かされたのは、改名の話だった。縁戚にてつという名前の者がいてまぎらわしいので、土岐村の両親と相談して、「みち」とするというのである。「みちでございますか」これまでてつだったのが、急に今日からみちだといわれても、そうでございますかとしかいいようがない。――<本文より>

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馬琴の嫁
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馬琴の嫁

発売日:2009年11月13日

舅は人気戯作者、曲亭馬琴。家風の違いすぎる婚家、癇性な夫。苦労の絶えない結婚生活を明るく強く乗り切っていく女性の一代記ーー人気戯作者・瀧澤馬琴の一人息子に嫁入りした、てつ。結婚早々、みちと改名させられ、病弱な夫と癇性持ちの姑、そして何事にも厳格な舅・馬琴に苦労させられながらも、持ち前の明るさと芯の強さで、次第に瀧澤家になくてはならない存在になっていく。のちに「八犬伝」の代筆を務めるまでになる、馬琴の嫁の奮闘記。

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