
八方にらみねこ
ハッポウニラミネコ
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この物語について 養蚕の歴史は、「魏志倭人伝」に書かれているほど古く、長いあいだ、わが国の民族産業として人々の生活を支えてきました。とりわけ、近代では、国の経営に大きな役割を果たしました。美しい絹の糸を吐くおかいこが元気に育ってくれるようにと、人々は、日夜見守り、心身をつかい、とりわけ主婦の働きは大きいものでした。また、おかいこが病気やねずみにやられないように、蚕影(こかげ)明神や蚕玉(こだま)様などの神様に祈り、蚕安全の猫の絵馬を奉納しました。猫も、ねずみ退治に一役を担ったのです。今日では、いろいろな化学繊維が開発され、この物語のじいさまやばあさまが経験したような養蚕の苦労は、だんだん忘れられていくようです。だからこそ、そのことを伝えたくて、清水耕蔵さんの絵に託して、この絵本を心をこめてつくりました。──武田英子
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最新刊情報
新装版 八方にらみねこ
発売日:2003年01月20日
おかいこを、ねずみから守るため! 捨てねこだった子ねこを拾ってくれた、ばあさとじいさ。 恩返しのつもりで、おかいこをねずみたちから守ろうとしても、ちびねこのみけでは力不足。 みけは「八方にらみの術」を会得するために、山に修行に入りますが!? 第19回ボローニャ国際児童図書展エルバ賞受賞作 第4回絵本にっぽん賞受賞 名作絵本を新装版で!講談社の創作絵本ベストセレクション