美しき一日の終わり
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美しき一日の終わり

ウツクシキイチジツノオワリ1イチニチ

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ある日父が弟を連れてきた。父が愛人に生ませた少年は秋雨と名乗り、美妙より八つ年下の異母弟である。実母を失くしてから希望を捨て孤独をつらぬく秋雨と、彼への思いを心の奥底に秘め生きてゆく美妙。二人は、住む人の無いかつて暮らした家で、会うことを決めていた。二人は庭を眺め、過去に思いをめぐらし、互いの来し方を語り合う。悲しいまでにひたむきに生きた男と、忍ぶ思いを持ち続けた女のすべてを、この一日に。 年老いて、なおつのる思い。五十余年の純愛が実を結ぶ一日(いちじつ)。 生涯を貫くひたむきで強い思いを端正に綴った、至極の恋愛長編小説 ある日、父が家に連れてきた少年は秋雨(しゅうう)と名乗り、美妙(びみょう)より七つ年下の異母弟であった。それから五十余年、互いへの思いを心の奥底に秘め、それぞれの人生を歩んだ二人は、取り壊しの決まった、古い家で再会する。ともに暮らした幼い日々をなつかしみながら、長い歳月を慈しむように来し方を語り始めた。生涯のすべてを一日に込めて、至高の愛の姿を描く恋愛長編小説の新境地。

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美しき一日の終わり
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美しき一日の終わり

発売日:2015年04月15日

母親を亡くした8歳の秋雨が美妙の家に引き取られたのは、彼女が15歳の時だった。辛くあたる母から秋雨を庇ううちに姉弟という間柄を超えていくようであったが、その思いをずっと胸に秘めたまま、出会いから五十五年となるその日、美妙は娘夫婦と孫娘が起き出す前に、取り壊しが決まった家へと向かう――。

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