
電子あり
末世炎上
マツセエンジョウマツセイ
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闇の御導師(おんどうし)が都を焼き尽くす 記憶を失った髪奈女(かみなめ)、名門に生まれながらも無為に生きる音近(おとちか)、風見(かざみ)――平安京に降り立った「この世ならぬもの」に導かれ、3人は付け火に怯える都の危機に立ち向かう。 末法界に生きる民人どもよ、我は不動明王にとって代わる怨堕羅夜叉明王の化身なり。我に倣え。狂え、吠えろ、暴徒と化せ。御導師の心の叫びに呼応するように、ひときわ高く煙が立ち昇る。洞のごとき髑髏の眼孔に怪しい光が宿る。――<本文より>