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万延元年のフットボール
マンエンガンネンノフットボール
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ノーベル文学賞受賞、大江健三郎の代表作 日本近代100年を見事に結晶化した長篇。現代日本文学の可能性の極点を示す傑作! 日本の近代100年──その歩みの中の民衆の心を、故郷の土俗的背景と、遡行する歴史的展望においてとらえ、戦後世代の切実な“体験”を、文学的形象として見事に結晶化した問題の長篇700枚。
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最新刊情報
万延元年のフットボ-ル
発売日:1988年04月04日
友人の死に導かれ夜明けの穴にうずくまる僕。地獄を所有し、安保闘争で傷ついた鷹四。障害児を出産した菜採子。苦渋に満ちた登場人物たちが、四国の谷間の村をさして軽快に出発した。万延元年の村の一揆をなぞるように、神話の森に暴動が起る。幕末から現代につなぐ民衆の心をみごとに形象化し、戦後世代の切実な体験と希求を結実させた画期的長篇。谷崎賞受賞。